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ゴミ対策が地球を救う(田中勝) オリンピックが開催された中国のごみ対策<3>(08/09/11)
■多額の設計料も安いもの 地上の小型車から積み降ろされたごみは、地下にある大型車の縦にまっすぐ立ち上がったコンテナーの後ろへと自然落下で積み込まれるわけです。大型の車に積み込まれたごみは運転手1人で、別の場所にある焼却炉に運ばれていきます。運転手と複数の作業員を必要とする収集と違って、1人で大量のごみを運ぶことが出来るわけです。このすばらしい設計は外国のコンサルタントのアイデアだそうです。しかし、この時は多額の設計料を要求されましたが、これから多くの施設建設に活用すれば、納得の出来るものである、として承諾したそうです。 開発途上国から見れば、多額の設計料も今後の活用を考えれば、初期投資として仕方が無い経費との判断で導入していることが伺えますが、技術やアイデアを提供する先進国から見れば、最初の設計料は受け取ったものの同じようなものを次々と真似されては不満が出るかもしれませんね。 ■上海で導入している最新の焼却炉 1999年に建設に着手し、2005年に稼動した1日に1800トン(3炉、2タービン、年間60万トン)のごみを処理できる焼却炉(上海ジアンチャオ都市ごみ焼却施設)を見学することが出来ました。トータルの建設費は9億元(140億円)、1日1トンの処理能力当たりにすれば900万円ですから、日本での建設費の2分の1から5分の1でしょうか。中国ではリサイクルのシンボルと見られています。廃棄物の20%に相当する汚水の処理も行っています。設計上は蒸気の温度は摂氏400度、40気圧で、発電効率は21.5%とかなり高く設計されており、24メガワットを発電しています。排ガスの洗浄は1992年のEUの基準を満足するように、摂氏850度以上、滞留時間2秒以上を満足し、ダイオキシン対策も取られています。半乾式で、バッグフィルターで洗浄するなど、大気汚染対策も万全です。
■これからも必要な焼却施設 現在、上海でさらに3つ目の炉が建設中です。また見学した場所にもう1つの焼却炉が計画されていますが、住民の反対で建設のめどが立っていません。この炉が建設された後になって移り住んだ住民から焼却炉の悪臭、大気汚染が心配でごみの焼却炉の建設反対にあって困っているそうです。上海市では、今後増え続ける家庭ごみの処理に向け、1日に5000トンを処理するための炉の建設を計画しているそうです。 ここで発生した焼却灰はレンガ工場で活用されています。それでも使い切れなかった焼却灰が埋立て処分されるのだそうです。埋立て処分場は海辺にあり、臭気が大変な問題になっているそうです。今回見学した焼却炉はヨーロッパの技術ですが、日本からの技術も中国には導入されており、いくつかの焼却炉が建設されています。 [2008年9月11日/Ecolomy] ※ ご意見・ご感想はこちらのリンク先からお送りください。ご氏名やメールアドレスを公表することはありません。 「ゴミ対策が地球を救う(田中勝)」最新記事
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