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2010年に生き残るクルマ(舘内端) 「トヨタのEVには、三洋電機製リチウムイオン電池が……」(08/11/04)
パナソニックは、リチウムイオン電池シェア世界第1位の三洋電機を買収する方針を固めたといわれます。注目を集め始めたEV=電気自動車のキー技術は電池ですが、上記の動きは世界の自動車メーカーに少なからぬ衝撃を与えるのではないでしょうか。 パナソニックは太陽電池事業をもっていません。買収に成功すれば、三洋電機が技術と実績をもち、需要が拡大している太陽電池事業を取り込むことができます。また、リチウムイオン電池事業では、パナソニックが世界5位、三洋電機が1位のシェアを握っていますので、シェアの大幅な拡大が可能です。この2つが買収によるメリットといわれます。 さらに、生産されれば、その量はパソコンや電動工具とは比べ物のならないほど多いEV用、ハイブリッド車用のリチウムイオン電池でも、三洋電機と共同戦線が張れれば他社に先行できる可能性があります。 さて、自動車メーカーの命運を握るのは、次世代車開発技術です。中でも最近はEVが世界で注目されており、トヨタも参入を表明しています。 トヨタは、2010年代の早い時期にEVを発売すると表明しました。それに先立って家庭のコンセントといった外部電源で充電が可能なプラグイン・ハイブリッド車を発売します。09年には事業者に、10年には一般のユーザーに向けて発売されます。 また、先のパリモーターショーは、EVとハイブリッド車中心のショーでした。とくにEVは、各方面から熱い注目を浴びていました。EVは、次世代車の候補として確固たる地位を確立していきそうな勢いです。
このように注目を浴びるEVの命は電池です。もし、次世代車がEVに集約されることになると、自動車メーカーの命運を握るのは、まさに電池技術ということになります。性能、信頼性が高く、コストの安い電池を開発できた自動車メーカーが、新たな自動車再編のキャスティングボードを握るでしょう。 現在、EVの開発あるいは販売を表明している自動車メーカーは、国内では三菱自動車工業、富士重工業、日産自動車、トヨタ自動車です。ヨーロッパではダイムラー、BMW、VW、アウディ、ルノー、プジョー、シトロエン、アメリカではGM、クライスラーです。ほとんどのメーカーが、EV開発・発売を表明しているといってよいでしょう。 しかし、EVの開発、販売のキーを握る電池は、自動車メーカー単独では開発がむずかしいといわれます。上記の自動車メーカーは、いずれかの電池メーカーと技術提携あるいは資本提携をしています。 ※ ご意見・ご感想はこちらのリンク先からお送りください。ご氏名やメールアドレスを公表することはありません。 「2010年に生き残るクルマ(舘内端)」最新記事
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