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エコ馬に乗れ

ビール缶にCO2排出量を表示・サッポロビール

――発売が来年春以降というのは、時間がかかりますね。

来年春から販売予定のカーボンフットプリント表示「黒ラベル」(ただしラベルは仮のもの)

来年春から販売予定のカーボンフットプリント表示「黒ラベル」(ただしラベルは仮のもの)

「当社だけ単独で表示して販売ができないからだ。カーボンフットプリントに似た試みとして、産業環境管理協会が運営する『エコリーフ環境ラベル』がある。これはLCAの表示で、業界ごとに話し合って算定のルールを決めて表示している。カーボンフットプリントについても経済産業省が制度の実用化と普及について話し合う研究会を設け、食品業界では当社のほかカゴメや紀文の担当者も参加している。来年の2月に報告書をまとめる段取りだ」

――カーボンフットプリント表示で消費者の選択が変わり温暖化対策につながるのでしょうか。

「当社はCO2排出量で商品を選んでもらおうと思ってLCAに取り組んだわけではない。ビールなどの嗜好品は多様な価値があり、CO2排出が少ないという理由だけで消費者の方々が商品を選択するわけではないと考える。また日本のように食品原材料の多くを海外からの輸入に依存している場合、CO2排出が少なければ少ないほうがいいと極端に風潮が流れてしまうのも賢い選択となりうるのかよく考える必要があると思う。とりあえず現段階では、数値を出すことに意味がある。消費者の方々に製品を消費することでどれくらいのCO2の負荷を環境にもたらしているかを認識していただく手がかりになると思う」


▽取材を終えて・・・

カーボンフットプリント表示で先行するのは英国。政府が規格作りを進め、この分野での旗手を目指しているようだ。国内でも京都議定書目標達成計画に明記され、6月に発表された「福田ビジョン」でも制度化がうたわれた。一方で消費者のなかには輸入食品より国産を大切にし、「地産地消」に重きを置いた選択が強まる動きがある。カーボンフットプリントがブレークする素地はありそうだ。しかし一方で、蜂須賀室長が指摘するように消費者の嗜好は「エコ」だけで決まるものでもない。また表示自体の信頼性の問題もあるだろう。環境負荷の「見える化」は大事だが、一足飛びに普及するか。まだ状況は流動的だ。

[2008年9月1日/Ecolomy]

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