エコ経営 極意を聞く
電気自動車で終わらない夢 (下)
益子修(ますこ・おさむ) 三菱自動車工業社長。1972年早大政経卒。同年三菱商事入社。2003年執行役員、自動車事業本部長。2004年三菱自動車工業常務。2005年から現職。 |
自動車メーカー各社は来年以降、電気自動車やプラグインハイブリッド車などのエコカーをこぞって投入する。三菱自動車は電気自動車「i MiEV(アイミーブ)」を経営再建のシンボルと位置づけ、エコカー市場開拓の先陣を切り、早期の量産化を目指す。益子修社長に、エコカー競争での勝算やエコカーの未来について聞いた。
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■先行者利益を生かす
――来年は各社のエコカー発売が続きます
競争がなければ技術は進歩しません。各社が発売することで電気自動車に注目が集まることは大歓迎です。そもそもエコカーは、1社だけで取り組むことは不可能です。
アイミーブは来夏、他社に先がけて商品化します。既に自治体や電力会社などで使ってもらっていますが、実際に走ってみることで様々な実験データが集まります。他社よりも早く多くの情報を得ることができ、改良につなげられることは大きなメリットです。
――補助金を差し引いても300万円程度と、軽自動車としては高価ですが
本当の意味で一般の方に買っていただけるためには、ガソリン車と近い価格にする必要があります。コストを下げるにはリチウムイオン電池の量産が欠かせません。初年度の生産台数は2000台ですが、なるべく早期に1万台を目指しています。
しかし電気自動車を量産するのはこれがはじめての経験で、どこまでできるかはやってみないとわからない部分があります。来年早々にも量産のテストを始めます。3万台程度作れば大きく価格を下げられると思います。
顧客管理がしやすいこともあり、まずは主に法人向けに提供しますが、熱心な個人の方からも早く乗りたいという声をいただいています。早く体制を整えて期待にこたえたいです。
――海外での発売予定は
三菱自動車が来夏発売予定の電気自動車「i MiEV(アイミーブ)」。海外でも販売する |
当面は生産台数も限られるため国内が中心ですが、海外展開も考えています。例えば、右ハンドルの英国やニュージーランド、香港やシンガポール。2010年の中ごろに左ハンドルを出して、左ハンドルの国にも出していきたいと考えています。
電気自動車では仏プジョーシトロエングループと提携しました。プジョーは世界のメーカーのなかでも電気自動車の累計生産がおそらく一番多く、経験を持っています。彼らの知見を生かしながら、欧州の政府や自治体との橋渡し役としても期待しています。
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