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(8/2)褐色の雲が温暖化を促進――大気汚染物質から発生

インド上空を覆う「褐色の雲」(ネイチャー提供)

インド上空を覆う「褐色の雲」(ネイチャー提供)

 工場の排ガスなどの大気汚染物質から発生し、インド洋やアジアの上空を覆う「褐色の雲」が太陽のエネルギーを吸収、地球温暖化を悪化させていることを米カリフォルニア大などの研究チームが突き止め、2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 90年代後半に確認された褐色の雲は、森林火災や化石燃料の利用で発生したすすなどの微粒子が原因とされる。上空で太陽光を反射して地表に届く太陽光を遮るため、温暖化を抑制するとの見方もあり、不明な点が多かった。

 研究チームは無人軽量飛行機を使い、インド洋のモルディブ上空の高さ0.5―3キロで、雲の下部と内部、上部に分けて微粒子の濃度や太陽光が大気を暖める効率などを計測、雲が発生していない期間の観測と比較した。その結果、雲が出ている間は、太陽光による大気の加熱が50%以上増加していた。

 チームは、米航空宇宙局の人工衛星のデータなどと合わせ、1950―2000年の間に褐色の雲が気候に与えた影響を計算した。すると、温室効果ガスによる上空の気温上昇は0.5―0.8度、褐色の雲による上昇もほぼ同じで、両者の効果をあわせた気温上昇は約1.2度となった。

 研究チームは、この効果を考えに入れれば、ヒマラヤで気温が10年間に0.15―0.3度のペースで上昇し、氷河が急激に縮小したことの説明がつくとしている。〔共同〕

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